DISCUSSION
社員座談会
SPECIAL CROSS TALK 3 /
社員座談会
「環境価値創造企業」
現場から見えるもの
会社のこと、業務のこと......
社員同士、自由に語ってみました。
![大森 翼](https://konken.jp/cms/wp-content/themes/konken/assets/img/discussion/staff-omori_img.jpg)
大森 翼
Tsubasa Omori
(株)コンケン 工事部工事課
H15.5.1入社
![石原 優一](https://konken.jp/cms/wp-content/themes/konken/assets/img/discussion/staff-ishihara_img.jpg)
石原 優一
Yuichi Ishihara
(株)コンケン 工事部工事課
H16.4.1入社
![佐藤 航巧](https://konken.jp/cms/wp-content/themes/konken/assets/img/discussion/staff-sato_img.jpg)
佐藤 航巧
Kazuyoshi Sato
藤クリーン(株) 産廃部
サブリーダー
H17.1.18入社
![井上 健次](https://konken.jp/cms/wp-content/themes/konken/assets/img/discussion/staff-inoue_img.jpg)
井上 健次
Kenji Inoue
藤クリーン(株) 産廃部
サブリーダー
H10.4.7入社
解体後に新しいものができる
本日はよろしくお願いいたします。皆さんはお互いにお顔見知りですか?
はい、お顔見知りです(笑)。
前は事務所が一カ所でしたから。
コンケングループに勤めて何年くらいですか?
僕が14年。最初の5年は事務所勤務で、あまり現場と関わっていませんでしたが。
そういえば、その頃時々、処理場(中間処理施設)に入ってきよったよな。一通り知っておかにゃいけん、いうことで。
それはご自身で自発的に?
いや、もう上からの(笑)。
自分が15年……。けんちゃんが一番長いんじゃねえ?この中では。
うん、21年(笑)。
僕は12年です。
現場を知る立場として、お仕事への思いなどを教えてください。
自分が更地にしたところに新しいものが建っとるのを見たら感慨がありますね。街の空気が変わる。
解体の仕事は、人に記憶されないんですよ。次に建った建物は覚えてもらえるけど、前の建物は誰も覚えていない。
御社の刊行物で、地域に親しまれた建造物を解体したという記事を読みました。建造物に「ありがとうございました」という気持ちで解体したとありました。
確かに、歴史ある建物を壊すこともありますね。
そうなん? 初めて知った。
この前なんか寺をやりよった。
寺を? ええ!
昔からあるものだと、近隣の人の思いなんかがある。そういうことをちゃんと分かって解体せな、ケガするかもしれんな。
そうして回収された産業廃棄物が、藤クリーンさんで処理される。
はい。リサイクル率を上げるのが、会社としての目標です。
埋め立てはリサイクルじゃねえよな?
そうそう、燃やしたりもリサイクルじゃない。
けれど廃棄物を固形燃料にしたら、それはリサイクル?
リサイクル。
おもしろいな、(処理作業が)いっちょ噛んどることで変わる。
皆さんが入社された頃と今では、廃棄物の様子は変化していますか?
以前は、例えば廃プラ(廃プラスチック)は廃プラでも、もうごちゃ混ぜでしたね。
うん、今だったら塩ビ(塩化ビニール)じゃーなんじゃ言うて分けよりますけど。
解体するものはどうでしょう?ビルや民家ではどちらが多いですか。
昔はビルの方が多かったかなあ。
だから…暴追(で変わった)よな。
(「暴力追放宣言」。2007年2月、暴力団からの不当要求を 毅然とはね退け、反社会的組織との関係の断絶を表明。)
昔は駅前の方とか、ようしよった。
そうそう。今は暴追してどれだけできるんかいうのを(会社で)やっていきよるとこです。
まずは、誰もケガせんように
解体現場はコンケンの社員さんのみですか?
いや、7対3くらいで協力業者さんの方が多いです。
コンケンは現場リーダーとして?
一応自分は現場の責任者にされてます。でも、まあ、こういう作業は同じ目線でおらんと分からんことがあるじゃないですか。まあ、そういう距離感でやってます。とにかくまずは、誰もケガせんように。そこがもう一番ですよね。荒い仕事なんで。
他社の方と共に動く現場で安全を保つのは難しそうですね。
難しいです。この業界は人の出入りも激しくて、協力業者の方も、なかなか長く一緒に仕事する人いうのがない。互いに初対面とか、意思疎通が難しいなかでやっていく。
現場では、ちょっと気を抜いたらすぐケガをします。僕もケガだけはしないように、意識しながら作業しています。
昔よりは現場の管理も厳しくなったかな?
今は安全部がありますね。月に1回、自社現場のパトロールに来て、危険箇所の指摘や安全上の工夫を共有したり、下請けさんとかも呼んで安全への意識を高めるんです。
それを通して気づくことも多い?
自分たちも対策しよんですけど、やっぱ見えてないとこもあるんで助かりますね。うちはベルトコンベアーが多いんで、そんなのに巻き込まれたら大事故になりますから…僕は社で唯一経験しとるんですよ。コンベアーに巻き込まれて腕をトばしとんです。29歳でした。だから安全面の強化は……一番ですかね。
作業しよるだけの方が気は楽
清掃活動や行事参加など、地域の方との交流にも力を入れています。
清掃活動は毎月第2土曜日に、朝の7時から。その時には散歩や畑仕事されとる方とあいさつもしますね。
住民の方からの反応はありますか?
そうですね、中にはちょっと立ち話する人もいます。
たまに「お疲れ様」って言うてくれる人もいますね。
自分たちも解体現場が止まれば行くんですけど、最近参加できてねえな。
解体現場ではいかがですか?
隣の民家や、散歩している方などに会ったらあいさつはしますね。
重機から降りて?
いや、そこまでは(笑)。重機が止まっとる間とか、朝、現場を見回るときなんかに、すれ違えばあいさつをする。普通はしない人が多いじゃないですか、現場作業をしよる人で。
あいさつはいつ頃からはじめたのですか?
暴追してからかな?
その頃からですね。 初めて知った。
初めは戸惑いなどがありましたか?
そりゃあまあ、急にあいさつせえ言われてできるもんではないですから(笑)。
まあ、徐々にですね。
どっちかっていうと、何も言わんで作業だけしよる方が気は楽やし。そりゃあまあ、急にあいさつせえ言われてできるもんではないですから(笑)
ですね……時間も過ぎますし。
けどまあ、挨拶するようになって話しやすうはなった。この仕事は、ほこりや振動があるけど、挨拶があれば向こうも言いやすいじゃろうし。ええ方向にはいきよんかな。挨拶する、だけでね。
処理場は、すごく変わった
処理場にビオガーデンや「体験の機会の場」の設置を進めています。さらに、地域の方に開放されるようになります。
処理場はすごく変わった。前は道に舗装もなくて、あちこち色んなものを置いていたけど(笑)。
廃棄物は何種類もあるのに、処理するプラントに境目がなかったな。
なかった。ただ積んである(笑)。
リサイクル法ができてから変わったか。けんちゃんが入った頃は、まだなかったろ。
じゃなあ。舗装がないからほこりも立つ。近所から苦情が来るんで、塩カリ(塩化カルシウム)とか撒いて対策しよりました。
これからは、一般の人が(処理場に)入って来ることになるんか?
うん、そのために今、造っとる。
緑と白の線あるじゃないですか、あれが歩くコースで、そこにポール立てて、チェーンつないで……。
僕が入った頃、何回か小学生が来たっすけどね。
当時は幹部が応対や説明をしてましたね。
これからは皆さんが説明できるように、勉強会などをしていますね。
ですね、昨日もしましたよ。各プラントごと、誰でも説明できるように周知するようにしています。まずは6月のセレモニー(での披露)です。紙なんて見て言えんから、暗記せんといけんのやけど(笑)。
(2018年6月6日に「コンケンガーデン」がオープンし、式典ならびに参加者への施設見学を行いました。)
ヘルメットのこの辺に書いときゃええが(笑)。
今、社会見学は人気が高いですよね。
見る方はええけどなあ……。処理場の仕事ゆうたら……(笑)。
できたら見てほしくないよな(笑)。
キレイにしとかにゃいけんし、それを維持していかないけん(笑)。
現場の役割をキッチリと
最後に、会社もしくはご自身の今後について、思うところを教えてください。
環境に携われるのはやりがいですが、僕自身には大それた思いはなくて。まずは処理物をその日の内にさばくこと、です。
僕も佐藤君と同じです。まだまだできんことがたくさんあるんで、やっていきたい。
具体的に言うと?
例えば……腕が長いロングの重機とか、そういうのに乗りたいですね。
今までに乗ったことがない?
何回かありますけど、まだメインではないんです。
では大森さん、お願いします。
僕は自分自身については特に……今の現状を維持していけたらな、と。
現状というと、現場の責任者としてのお仕事についてでしょうか?
責任者っぽくはないですけどね……(笑)。うちの新しい取り組みについては、まだ始めたばっかりで、どう言ったらいいか分からないです。
まさに変化の渦中にいるから……。
そうそう。他ではやってない、ほんまに新しいことって、それがどうなるんかは分からんじゃないですか……なので心配もありますね(笑)。
では安全確保も含めて、まずは現場での役割を果たしていきたいと?
そうですね、そこはキッチリまっとうします。
では最後に井上さん、お願いします。
やっぱり安全面の強化。事故のない職場、ですよね。あとは、処理場に子どもたちが来るようになりますから、人に見られる状態を維持したいです。
新しい取り組みには、地に足のついた現場技術や安全への意識がなくては進められないということが改めて感じられました。
本日はありがとうございました。