INTERVIEW

インタビュー

1968年

ESTABLISHMENT /

1968年創業

近藤会長が就職、結婚、転職を経て、時代の要求に応じて立ち上げたコンケンの原点「近藤建材」の生い立ちをたどります。

近藤会長

DEPARTURE

夢をあきらめ
ダンプ1台で解体業界へ

創業した1968(昭和43)年、岡山駅前東口の風景。

 高校卒業後、修理工場を持つことを目標に大手整備工場に就職した近藤青年。社員寮に入り、仕事後も整備士の先輩にいろいろなことを教えてもらう生活を送っていました。それも束の間、交際中の女性に見合い話があり、駆け落ち結婚へ……。生活のため1カ月ほどで町の修理工場へ転職しました。そこでの新しい仕事と人との出会いが今の原点になっています。
 新しい職場では、建設会社の方と親しくなり、身の上話をすることもあったようです。このとき運搬を手伝うことを勧められて2t車のダンプを購入。高度経済成長期の住宅建設ラッシュを迎えていた1968(昭和43)年8月に近藤建材を創業、解体業界に入ります。
 当初は夫婦二人三脚、自宅兼事務所で切り盛りしていました。次々と建て売り住宅が建つ時代で、建築時に出た「がらを取りに来てくれ」、宅地を更地にするための「山土を持ってきてくれ」といった拾い仕事からのスタートでした。ダンプも燃料も自前で日当4500円ほど。それも安定しないため、街中にある大手ゼネコンの現場へ営業に歩くこともあったそうです。
 そのような時代が約10年続きます。それでも2t車が3台、運転手として2人頼むまでに成長。1979(昭和54)年9月、有限会社を設立しました。後に新保に土地を借り、2間×3間のプレハブを新設。6坪の事務所がコンケンの出発点になっています。

CORPORATION

周囲に助けられ、
14年がかりで法人に

 有限会社になって2、3年で倉敷駅前の再開発工事に入る機会に恵まれます。この頃から近藤建材のビジネスも軌道に乗りはじめ、大手と取り引きする信用を得るために1982(昭和57)年12月に株式会社に改組しました。
 創業から14年余り、ダンプを買うときの保証人、仕事を斡旋していただいた方々など支援者への感謝の気持ちは、今も忘れることはありません。

小松製作所製“ミニバックホー”は、近藤建材にとって記念すべき重機第一号。全長4270㎜、全高2275㎜、全幅1470㎜

HEAVY MACHINERY

苦楽を共にしてきた
重機第一号をお披露目

 コンケンの新事務所が完成したのを機に、玄関前にパワーショベルを展示しています。1977(昭和52)年、近藤建材が初めて購入した重機です。20数年間、倉庫に保管されていましたが、東中国イシコ建機株式会社さんの協力で仕事ができるまでに再生。記念すべき第一号としてお披露目するに至りました。小松製作所さんにとっても初めて手掛けたミニ重機で、国内でも希少な現存例とのこと。40年来の付き合いになる近藤会長の愛着もひとしおです。

2015年

NEW COMPANY NAME /

新社名 コンケンへ

「近藤建材」から「コンケン」へ。創業から40年以上も慣れ親しんできた社名を変更するに至った背景には、近藤会長が将来の生き残りをかけて陣頭指揮する、環境価値創造企業への改革がきっかけになっています。

コンケンの重機

COMPANY NAME

躍動的で親しみやすい
カタカナ社名へ

コンケンのロゴ

近藤建材の時代からの地球のマークを引き継ぎ、子どもから大人まで呼びやすい名称へ。多くの人に親しんでもらえるロゴマークに生まれ変わりました。

コンケンの旗

 「名は体を表す」のことわざ通り、名前はそのものの実体を表しているといわれます。近藤建材が創業した当時は、山土を運ぶことが主な仕事でした。その後、業務分野を拡大し、解体業者としての認知度が高まるにつれ「建材屋が何で解体するのか」との声が聞こえるようになります。
 それでも「世間に通れば一緒」と、40年以上親しんできた近藤建材の名を維持してきました。その一方で、建材屋のイメージからの脱却を図るため、いつかは社名変更したい思いもあったようです。
 転機はさらなる成長への環境が整った2015(平成27)年に訪れます。事業すべてをステップアップし、地域に寄り添い必要とされる企業を目指すために新たなスタートを切ることになりました。
 社名は、近藤建材の「近」と「建」で「コンケン」に変更。併せて、盤石の体制を整えるために、経営理念や行動基準を表明しています。
 また、一人ひとりがコンケングループの代表という自覚を高められるような仕組みを採用。社員教育に注力し、新卒採用で管理者候補の育成にも取り組んでいます。さらに、藤クリーンの中間処理施設は環境学習の場として幅広く公開。迷惑施設のイメージ払しょくに努めています。

コン犬と藤ちゃん

マスコットキャラクター 
(左)コン犬 (右)藤ちゃん

CHARACTER

マスコットキャラクター
「コン犬」の誕生

 広報紙や各種印刷物、案内板、テレビCM、解体工事現場のイメージシートなどでおなじみの「コン犬」。社名変更を機にコンケングループの広告塔に起用し、自然をモチーフに取り入れたデザインと愛らしい表情で企業イメージの向上に一役買っています。2019年には妹の「藤ちゃん」も誕生しました。